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財団の概要

組織と財政の概要

  1. 旧主務官庁 文部科学省
    昭和55年(1980)11月19日 設立許可
    昭和57年(1982) 7月23日 試験研究法人指定
    昭和63年(1988)12月 7日 特定公益増進法人
    行政庁 内閣府
    平成24年(2012) 4月 1日 公益財団法人
  2. 組織
    名誉会長、会長、参与の助言を得て、理事長を中心に理事〔8名、うち担当理事(庶務、財務、事業企画を分担)3名〕が業務を執行し、監事の監査と評議員の議決を得て運営しています(組織の詳細は役員名簿参照)。
  3. 財政状況
    本財団は当初1億2千万円を基本財産として発足しましたが、その後基本財産の増額を行い、現在は2億3千300万円となっています。しかし、その果実で事業を行うにはほど遠い状況にあるため、昭和58年度(1983)から賛助制度を設け、寄付頂く賛助費を運営資金としています。即ち薬学関連企業、薬学系大学等を中心とする法人賛助費(1口50,000円)、薬学関係者を中心とする篤志賛助(個人賛助費)(1口10,000円)及び日本薬学会からの寄付金等が主な財源となっています。

財団法人「薬学研究奨励財団」設立趣意書

 薬学の研究は、医薬の創製、生産、管理をその目標としている。これに必要な基礎学を動員体系化した総合科学が薬学である。
 この基礎学としては、有機化学、生物化学および物理化学をその主たる柱とし、この3基礎学の上に、応用学としての薬学の専門学が成立する。
 たとえば、製造工学、薬物学、衛生化学、生薬学、薬剤学などがこれである。また医学と不可分の関係にある薬学の立場からいうと、治療と予防のてだてとしての医薬、ならびにこれに関連した技術を見逃してはならない。
 これらの基礎学ならびに応用学両面が、薬学研究の進路を示すことになる。そういう意味では、これら諸学がそれぞれ独立に発展することに、なんらの障害はないが、互に連繋し、協調し合うべきは、他の領域における以上に必要なことと思われる。すなわち、基礎学研究は、薬品創製への大切な基盤として、それ自身充分に発展させるべきであり、また専門学研究は、直接に医薬の創製、生産、管理の技術の発展に向って、充分に回転せしむべきである。
 そして大切なことは、この両者の間に隔絶のないこと、すくなくとも互の価値を充分理解し合うことである。
 ここに薬学研究の正しい方向と発展性とが見出せるといっても過言ではあるまい。
 ところで、わが国における近代薬学の研究は、明治初期ドイツ留学から帰朝した長井長義博士等々により始められたが、製薬学、とくに有効成分の化学的研究に主力が注がれた。
 かくして、薬学における有機化学の発展は、世界の水準に達し、薬学研究の中心勢力を形成するまでに至った。一方、このような有機化学の研究の隆盛に反して、これに伴って発展すべき薬効学(広義の生物化学)薬剤学(広義の物理化学)は、期待されたほどの発展をとげなかったが、その大きな理由は、医療技術を通じての社会的な接触が、薬学の場で欠け、医薬研究への関心をうすくしたこと、またその研究の主体は、常に大学に置かれ、かつ、その大学の研究方向と体系とがすべて、いわゆる薬学研究の基本と信ぜられるようになったこと等にあると思われる。
 第二次世界大戦後、学制改革にともない、各地に薬料大学あるいは大学薬学部の設立が急増し、研究者の層も厚くなり、加えて、最近30年ほど、世界における科学技術の急速な発展にともない、薬学研究そのものについても有機化学、生物化学、物理化学の各分野における結合がいちじるしく緊密となった。また薬学と社会との接触といった点でも、いちじるしく変貌した。
 このことは、昭和55年4月に開催された日本薬学会創立第100年会の研究発表演題数が、2,000余題に及び内外人学者による招待特別講演が、10余題で、かつこれらの研究発表の多くは若い研究者によるものであり、研究内容もまた製薬志向から、創薬志向に変ってきているところにも如実に現われている。
 この意味で薬学は最近において薬学本来の使命である医薬品の創製、生産、管理に関する研究としての基礎が築かれ、人類の健康に奉仕する学問として、 あるべき姿に近づき漸く国際的評価に耐える医薬品を提供し得るに至った。
 われわれは、日本薬学会創立100周年を機会に、21世紀に向けてわが国の薬学を更に格段に発展させるとともに人類の健康と福祉に貢献するために公益財団法人「薬学研究奨励財団」を設立するものである。
 この財団は、自然科学研究特に薬学の基礎及び応用に関する研究等の助成すなわち主として、
1)薬学および関連諸分野の基礎的研究に対する援助
2)わが国の研究者の海外派遣、その他国際学術交流に対する援助
を行うこととするが、これらの研究助成事業により、薬学のみならず、広くわが国の科学技術の発展に大きく貫献することを希望するものである。
昭和55年9月27日

財団法人「薬学研究奨励財団」設立発起人

設立発起人 津田 恭介 / 石黒 武雄 / 柴田 承二 / 水野 伝一 / 田村 善蔵
上尾 庄次郎 / 伴 義雄 / 亀谷 哲治 / 宇野 豊 / 金子 太郎
青沼  繁 / 武田 健一 / 久保田 晴寿 / 川崎 敏男 / 赤堀 四郎
梅沢 浜夫 / 野副 鉄男 / 長井 貞義 / 野上  寿 / 高木敬次郎

財団法人「薬学研究奨励財団」役員

理事長 津田 恭介
理事 石黒 武雄 / 宇野 豊三 / 上尾庄次郎 / 梅沢 浜夫
金子 太 / 柴田 承二 / 武田 健一 / 野口 照久 / 水野 伝一
監事 高木 敬次郎 / 野上  寿

財団法人「薬学研究奨励財団」評議員

設立発起人 青沼  繁 / 犬伏 康夫 / 岩井 一成 / 大木 貞雄 / 大村栄之助
岡田 正志 / 加藤 鉄三 / 川崎 敏男 / 北川 晴雄 / 木本正七郎
久保田 晴寿 / 田村 善蔵 / 花野 学 / 伴 義雄 / 山崎 高應